article_image
Column

連載「綴じるをはじめる」

SHARE:
URLをコピーしました

『KOMOREBI』がはじまって1年が経った。

この一年でたくさんの人の「はじまり」に出会ってきた。

あるアーティストは、Youtubeへの何気ない投稿が。

ある映像作家は、押し入れで見つけた母の中古のカメラが。

ある銭湯の三代目は、偶然出会った一枚の絵が。

あとから振り返ったときに「あの時、自分の人生ははじまっていたんだ」と意味づけることで、とある日常の点も「はじまり」へと生まれ変わるもの。

そして私たちKOMOREBI編集部もある「はじまり」に気づいた。

それは何気ない会話の中で出た「KOMOREBIの雑誌作ってみたいよね」という言葉。どの記事も使い切れなほどいい写真がいっぱいあるし、雑誌にしたらいいよね、という無邪気な会話だった。

でも、ぼくたちはこれまで雑誌を作ったことはない。

だから、本や雑誌を出版したことがある人に話を聞きに行くことからはじめた。

青山ブックセンターの山下優さんだ。彼にはKOMOREBIでも一度取材をさせていただいたことがある。

「雑誌をつくりたいなと思ってるんですけど」

と話を持ちかけると、

「それなら、雑誌づくりに関わっているいろんな人、例えばいろんな雑誌の編集者とかに話を聞いてみたらどうかな」

と答えがかえってきた。

加えて、「もし雑誌をつくるなら、今の時代に雑誌を作る意味を改めて考えてみたいな」と山下さんの新しい「はじまり」が見つかった。

こうして、まずは山下さんと一緒に雑誌作りに関わってきた、または関わっている人たちに話を聞いて「今、雑誌をつくる意味」を考える連載をはじめることにした。

この連載を経て、どんな雑誌が作られるのかはわからないけど、雑誌作り自体ははじまっちゃっているのだ。

この連載は、僕らにとってもはじまりをはじめる行為であり、その過程を通じて、読み手にも「はじまりをはじめる」を追体験してもらえたらいいな、という祈りでもある。

連載名「綴じるをはじめる」

POSTED

2021-04-18

CATEGORY

Column